D. K.





キャスト












長男・一郎
(SHELL)

長女・靖子
(MYU)

次男・桃太
(MOMO)

その他 劇団ひまわり

第8話(最終回)
・・・・・・ん?
(桃太)
なんだ、知らない間に寝ちゃったんだ。
・・・もう、朝か・・・。




(桃太)D.K.!!
(桃太)いるわけないじゃん・・・・・。
(靖子)
桃ちゃ〜ん!
朝ごはん出来たわよ〜♪もう起きなさ〜い!!
(桃太)
起きてるよ〜!!
でも・・・朝ごはんなんて食べたくないけど。
D.K.と約束したんだよね・・・
屋上に行って手を振ってこなくちゃ。

キッチン

(靖子)
おはよう桃ちゃん、今日も随分と早起きのおりこうさんだわね。
珍しくお兄ちゃんももう起きてるのよ。
・・・あら?どこに行くの??
(桃太)
ちょっと屋上を見てくるだけだよ。
先に食べててもいいからね!
タッタッタッタ バタン!
・・・・・何?!これ!!!
小型宇宙船?





・・・D.K.!!
バタバタバタ・・・・!!






















(桃太)
兄ちゃん、大変だよっ!!
屋上にD.K.の小型宇宙船が・・・・・!!
(靖子)
桃ちゃん、騒がしいわ。
早く席についてちょうだい。
今日はこそは桃ちゃんが嫌いな大根に挑戦してもらうわ♪

ちゃんと食べやすく切ってあげたのよ♪
(桃太)
大根?
大根って・・・何よこれっ!
この大根・・・どうしたの!?
(靖子)
うふふ♪びっくりした?屋上でみつけたのよ。
この間桃ちゃんが隠したんでしょ?
先が足みたいに二つに割れてたから、すぐに分かった・・・・
きゃあぁぁぁぁぁ〜〜〜っ!!



D.K.だっ!!
D.K.なんだよぅ〜っっ!!



ねえちゃんのばかっ!!!
(靖子)
いくら嫌いだからって、そんな言い方しなくても・・・・。

(桃太)
ヒック・・・ヒック・・・
D.K.は失敗して・・・ボクのところに戻ってきたんだ!!
なのに、なのに・・・!!!
D.K.が死んじゃった!死んじゃったよぅ〜!!
兄ちゃん、D.K.が・・・。
(一郎)
桃太、泣くんじゃない!!
お前D.K.と約束しただろ?強くなるって・・・。
それに、D.K.はお前に食べてもらいたくて・・・戻ってきたんだぞ。
(桃太)
そんなことあるわけないじゃんっ!!
D.K.はボクと一緒に漫才やるって言ったんだっ!!
・・・ヒック・・ヒック・・・それなのに、食べちゃうなんてひどいじゃないかぁ〜!!

D.K.はぼくの大切な友達だったのにぃっ!!

”桃太、相変わらず甘ちゃんだな、お前!”
(桃太)
D.K.!!
D.K.の声だ!
でもなんかよく聞こえないよ・・・どこにいるの?
ねぇ!でてきてよっ!!
”お前、ちょっとしゃべりすぎなんだなぁ〜
オレの声はお前にしか聞こえないんだ。
一人でしゃべってアホだと思われるぞ。
オレはお前の「心」に話しかけてるんだ。
目を閉じて、耳を済ませてみろよ。良く聞こえるから”


(桃太)こう?
”そう、よく聞こえるようになっただろ?
・・・まずさ、オレが月に行きたかった本当の理由を話さなくちゃな。


E.T.になりたいっていうのはさ、永遠の命が欲しかったからなんだ。
E.T.みたいに月に行けば、その永遠の命が手に入るんだ。
オレは・・・お前達と違って消費期限が短いからな。”
(桃太)
ねえ、その微妙ないいまわしは冗談じゃないの?
消費期限が短いって・・・寿命が短いってこと?
・・・じゃあ、ずっとボクと一緒にいることはできなかったの?










”そうだな、それがオレの宿命・・・。でも、ただの大根で終るのは嫌だった。
だけど、月に行ったら、もう地球に戻ることは出来ない。
オレは、月のたどりつく一歩手前で考えたのさ。
永遠の命をもらって何が楽しいんだろうって・・・・。
お前と一緒にいたほうが、何千倍も楽しいんじゃないかって。”



















(桃太)
D.K・・・!!

”お前と一緒にいられる方法は一つしかないんだ。
それは、オレがまだぴっちぴちで美味しいうちにお前に食べてもらうことだ。
そうすれば・・・・オレはお前の心の中でいつも一緒にいることができる!!

だから・・・わざわざ戻ってきたんだぜ。
さぁ、食えっ!オレは栄養豊富だぜ。ジアスターゼ゜もバンバンだからなっ!!
お前、胃腸が悪いだろ?消化を助けるんだぜっ!!
(・・・しょうかなぁ?)
う〜んと・・・今が食べごろよ〜ん♪うっふん。”
(桃太)
こんな時まで冗談はやめてよっ!!
ボクにはできないよ!!
食べれるわけないよっ!!
(一郎)桃太!お前はD.K.の気持ちが
まだ分からないのか!!
(桃太)兄ちゃん…だって・・・・・!!
”桃太ァ〜♪ガンバレ〜〜♪♪ヾ( ̄◇ ̄)ノ)) ”
(靖子)
もうっ!兄さんも桃ちゃんもD.K.がどうのこうのって、なにわけわかんないこといってるの?
あたしは桃ちゃんのためを思って食べさせようとしてるのに、
まるで桃ちゃんをいじめてるみたいじゃないの!!
そんなに食べたくないなら、いいわ、わたしが食べるから!!
(桃太)
あっ!!だめっ!!!
D.K.は誰にも渡さない!
ボクが食べるよぅっ!!!
パクッ!・・・モグモグモグ・・・・







・・・・・・美味しいっ!!!
(桃太)
美味しいよ、D.K.!!ヒック・・・
こんなに美味しいもの、初めて食べたよ。ヒック・・・
うわ〜ん!!
D.K.!!!
(靖子)
えらいわ、桃ちゃんっ!!
(一郎)
桃太、よく頑張ったな!
”よくやった!!・・・桃太・・・!
もうお前とは話せなくなるけど・・・・。
お前はオレに本当の幸せを教えてくれた・・・
一番大切な友達・・・桃太・・・。”
”ありがとう!”

(桃太)
D.K.!D.K.!!
・・・・聞こえなくなっちゃった・・・。まだ話したかったのに・・・。
最後だけまじめに言ったよ。D.K.・・・。「ありがとう」だって・・・。
お礼を言うのはボクのほうなのに・・・。ヒック・・・















D.K.!ありがとうっ!!
(一郎)
桃太、もうお前は弱虫なんかじゃないぞ。
大きな試練を乗り越えたんだ。
(桃太)
・・・な、何だ一郎えらそ〜にっ!!
正義の鉄拳を受けてみろっ!
うりゃあ〜〜っ!!
バゴンッ!!
(一郎)
いってぇ〜!
桃太、お前っ・・・・?!
(桃太)
きゃははははっ♪
兄ちゃん、冗談だよ、ごめん・・・。

なんか、今心の中がぽかぽかしてるんだ。
D.K.の声は聞こえなくなっちゃったけど、D.K.と一緒にいる気がするんだ・・・。
・・・・ねえ、N.J.も同じだったの?
(一郎)
そうだな、N.J.も同じようなこと言ってた。
でも、オレはN.J.を食べても、冗談は言えなかったけどなぁ・・・。
だけどお前の腕力も強くなったな!!
今の、結構効いたぜ!
(桃太)
えっ?本当に??
今のはかなり手加減したんだよ〜♪
(一郎)
こいつ!生意気になったなっ!!
こうしてくれるぅ〜!!
(桃太)
きゃ〜!!やめてやめてっっ!
きゃははは、きゃははは・・・!!
ピンポ〜ン
ただいまぁ〜!
(靖子)
あ、ママが帰ってきたわ♪
おかえりなさぁ〜い♪♪

(ママ)
あら?桃ちゃんは?
一番最初に抱きついてくると思ったのに・・・。



(靖子)
そういえば桃ちゃん、少しだけ大人っぽくなったみたいだわ。
それにね、大嫌いな大根食べたのよ!

ぼくはそれから泣かなくなった。
なぜか友達もたくさん出来るようになったし、怖いものもなくなった。

ちょっぴり淋しくなることもあるけど、そんなときは必ず心の中が熱くなってきて、
D.K.のガンバレ〜ヾ( ̄◇ ̄)ノ)) っていう声が聞こえるような気がするんだ。

D.K.が、ボクを強くしてくれた。
D.K.は本当のボクの友達。いつまでも・・・・・。
心の中に・・・
おしまい
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