キャスト

二階堂耕作
浜田組二代目組長。
(SHELL)


二階堂靖子
浜田組前組長の娘。
二階堂耕作の妻。
(MYU)

桃田俊也
耕作を心から慕う耕作の部下。
密かに靖子に恋心を抱いている。
(MOMO)

その他 劇団ひまわり








あらすじ


 浜田組の前組長は対立している山本組との抗争で帰らぬ人となった。
前組長の遺言により次期組長が公表されたが、
それは組長の実子浜田義明ではなく、娘・靖子の夫、二階堂であった。
二階堂の組長就任を不服に思う義明一派とのにらみ合い、
また、浜田組の壊滅を計る山本組との抗争に頭を痛める二階堂であった・・・。























極道の妻たち



第一章  運命

(耕作)
靖子、済まないが背中を揉んでくれないか・・・。
・・・まったく、先代もとんだ苦労を背負わせてくれたもんだ。
幹部のやつらも俺に従うものと、義明につくものとで完全に分裂してしまった。
これから組をまとめあげるのも、なかなか骨の折れる仕事だ。
お前も弟の義明と俺との板ばさみだ。・・・苦労をかけるな。

      

(靖子)
何を言うんだよ。
あたしは先代が生きているときから分かっていたよ、
跡目を継ぐのはあんたしかいないって事をね。
義明には器がないんだよ。
あたしはね、お前さんと義明がもし戦う事になったとしても、何も迷いはないよ。
あたしは、組長の、二階堂の妻なんだよ。

(耕作)
お前も随分と強くなったな。昔はあんなに泣き虫だったのに・・・。
思い出すよ。あどけない顔をしてじっと俺を見てたお前を・・・。

(靖子)
ふふふっ、何を言ってるんだよ。
お前さんだって昔は、澄んだ目をした無邪気な少年だったじゃないか・・・。

(耕作) じゃあ、今は濁っちまったかな?

















(靖子) さぁ、どうかしら・・・・。

組長、大変だ〜!!

(耕作) 何だっ!騒がしい!!

(桃田)は、はいっ!たった今、山本組の若いやつらが殴りこみに来やがったんで!
      

(耕作)
ふ、さっそく来やがったか。まだ組が不安定なときに一気に潰そうって魂胆だな。
よし、すぐにいくから、お前は若いもんの指揮をしろっ!!
     


(桃田)はっ!

(耕作)
靖子、支度だ!
それから、外には護衛をつけるから
お前は部屋から出るんじゃないぞ。
     

(靖子)
分かったよ。
お前さん・・・気をつけおくれよ!
おりゃぁ〜〜!

浜田組組長!出てきやがれ〜!!

↑山本組の若いもん

(耕作) 桃田、敵の数は!?


(桃田) はっ!ざっと数えて30!それと、あの近藤の奴が・・・。

(耕作)
近藤?お前の宿命のライバルだな。
頭はいいが血の気が多い。お前とそっくりだ。    

↑近藤

(耕作) よし、いくぞ!桃田、思う存分暴れてやれ!

(桃田)
よっしゃぁ〜!
てめぇら、かかってきやがれ〜〜!!
うりゃぁ〜!!
ドスッ!
バスッ!

はうっ!!!

組長!!

大変だ!組長が近藤にやられた!

組長〜!!

(耕作)
うるせ〜!ガタガタ騒ぐんじゃねえ!
た、ただのかすり傷よ。はぁ、はぁ。

(桃田)
組長、もう喋らないで下さいっ!
おい、早く組長を部屋に運べ!近藤は俺がやるっ!!

(桃田)
おのれ、近藤、よくも組長を〜〜!
      

えいっ!バシッ!!

うっっ!やられたぁー!

(近藤)
も、桃田、お前とはいいライバルだったな。
きっと、極道じゃなかったら、いいダチになってたかもしれねぇよなぁ。
俺はお前と会えて嬉しかったよ・・・。
最後に、最後に・・握手・し・て・く・れ・・・・ガクッ。
(桃田)
近藤・・・。
近藤、俺だって、俺だってなぁ・・・。

桃田は近藤の手を強く、強く握った。
そしてこれが極道の運命なのだと悟ったのである。

第一章  運命


タイトル
進む→