極道の妻たち 第四章




キャスト




二階堂耕作
浜田組二代目組長。
(SHELL)


二階堂靖子
浜田組前組長の娘。
二階堂耕作の妻。
(MYU)

桃田俊也
耕作を心から慕う耕作の部下。
密かに靖子に恋心を抱いている。
(MOMO)

その他 劇団ひまわり

前回までのあらすじ

立する山本組の奇襲攻撃により重傷を負った二階堂は、浜田組の将来を桃田に託し、病院を抜け出してしまう。
それを知った靖子と桃田は、山本組の近藤が残したメモを手がかりに、大三埠頭へと走った。
また、密かに靖子に想いを寄せる桃田は、靖子の組長への愛を目の当たりにし、苦しむのであった。









 
極道の妻たち

第四章 別れ













−第三埠頭−
(桃田姐さん!あそこにっ!
(靖子)あれは・・・義明!それと、あそこにいるのは・・・。
(桃田)山本組組長!
(靖子)耕作の姿は見えないようだね。
(桃田)
でも山本と義明がここにいるってことは
恐らく組長がここに来ていると見て間違いないですね。

もう少し近づいて様子を見て見ましょう。
(山本)
・・・これが例のものだ。お前が若いもん使って売りまくれ。もうかるぞ。
それから、二階堂のほうはどうなってるんだ。
後始末はお前がつけろよ。

その後はお前が浜田組組長だ。
従わないもんは俺が始末してやてやる。
↑山本組長
(義明)
わかってますよ〜、二階堂の息の根は俺が必ず止めて見せますよ。あいつははもう死んだも同然。今日様子を見に行ったんですが、あれじゃ出歩く事もできねぇでしょう。

それより、これがヤクですか・・・へぇ〜、こんなもんが何億にもなるってのに、うちの先代は何でヤクを嫌ったんですかね。


(山本)
お前のオヤジは、頭の固い古いヤクザよ。ヤクはカタギの人間を苦しめるとか、キレイごといいやがって。
今の時代はな、そんなことじゃ生きていけねぇ。
(桃田)
あいつ・・・ヤクなんかにに手を出しやがって・・・!

あっ!!組長!
(靖子)耕作!?
(耕作)義明っ!!
(耕作)
義明、ヤクだけは手を出すな!はぁ、はぁ・・・。
お前はただ山本組に利用されているに過ぎん!
目を覚ますんだっ!!
(義明)
お、お前・・・!どうしてここに?!
それより、俺が利用されてる?それはとんでもない間違いさ。
俺はお前の代わりに組長になって浜田組をデカくしてやるから安心しなよ。
(耕作)義明っ・・・、はぁはぁ・・・。
(山本)
飛んで火にいる夏の虫とはこの事を言うのかな。
それにしても、その体でよくここまで来たもんだよ。

・・・ご覧の通り、義明君はお前の代わりに立派に浜田組を立て直すそうだから、安心して死ぬんだな。

(義明)
あれぇ?やけに苦しそうだね。
・・・それに、ひとりぼっちで来たの?ははっ相変わらず無謀だね〜!!

 組長!


やっちゃってくださいっ!!
(山本)
お前・・・・。お前はだからナメられるのだ。
二階堂が外でお前をどんな風に言ってるか知ってるか?
虫の一匹も殺せねぇ、へっぴり腰のブタ野郎だと笑いものにしているんだぞ!
(義明)・・・この俺が?
へっぴり腰の・・・









ブタ野郎?
(義明)許せねぇ!!!二階堂、死ねぇっ!!
(耕作)
やめろ!義明!お前とはやりたくねぇんだ!
お前とやれば、靖子が悲しむ・・・!
山本の口車なんかに乗るんじゃねぇっ!!!
(義明)
うるせぇ!!

みんなで寄ってたかって俺の事をバカにしやがって!
俺が一人前だってとこ、今見せてやるぜっ!
(靖子)義明やめなさいっ!
(桃田)あっ、姐さん!!
(耕作)お前っ!・・・靖子?!来るなっ!!
バキューン!!
一瞬、誰も何が起きたのかわからなかった。
(耕作)う・・ううっっっ。
(靖子)きゃー!あんた、血が!!
(桃田)組長!!
(山本)
いつまでもくずくずして、ガキのお遊戯見てるんじゃねえんだよ。

殺るときゃ、さっさとやんないとな。
おっと、動くんじゃねえよ。
その綺麗な姐さんの頭にも穴があくぜ。

(桃田)ぐっっ!

兄貴ィ〜〜!!
(熊田)兄貴〜〜!!
応援連れて来ましたぁ!!
(山本)
ちっ!とんだ邪魔がはいったな。
今日のところは見逃してやるよ!おいっ引き上げるぞ!!
バタバタバタバタバタバタバタバタ・・・
(靖子)
あんた!・・・あんたしっかりしてっ!!
・・・あんたはバカだよ!
あたしのために、命を張ってまで義明を連れ戻そうとしたんだろ?
(耕作)
お前の本心はわかっているよ、本当は・・・義明が可愛いんだろ?・・・お前のたった一人の兄弟だからな。
お前の悲しむ顔だけはみたくなかった・・・。
(桃田)組長!しっかりしてください!
(耕作)
もう、いい。分かってるって。なあ、後は頼んだからな・・・。
義明に・・ヤクだけはやめさせてくれ・・この浜田組と・・・
それと靖子のことを・・守ってくれ・・・・!


靖子・・・!
幸せにしてやれなくて・・・す・まな・かっ・・・た・・・ガクッ
(靖子)あんたっ!
(桃田)く、組長?
組長〜〜っ!!!
桃田はもう二度と目をあけることのない耕作を抱きながら、激しい慟哭に身を震わせていた。
それは、耕作が自分にとってどれほど大きな存在だったかを
物語っているかのようであった。

第四章 別れ


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