極道の妻たち 第五章



キャスト



二階堂耕作
浜田組二代目組長。
(SHELL)


二階堂靖子
浜田組前組長の娘。
二階堂耕作の妻。
(MYU)

桃田俊也
耕作を心から慕う耕作の部下。
密かに靖子に恋心を抱いている。
(MOMO)

その他 劇団ひまわり























前回までのあらすじ


桃田と靖子は病院を抜け出した二階堂の後を追って大三埠頭へと向かったが
そこで二人が見たものは山本組組長と義明の密会だった。
二階堂は義明が麻薬の売買に関与する事を、やめさせようと説得するが
山本組組長の放った銃弾に倒れてしまう。












 
極道の妻たち



第五章 作戦










(桃田
組長、早すぎますよ。
組長はこれからだったじゃないですか!
それれに俺、まだ組長に教わらなきゃいけないことが沢山あったのに・・・。
俺、必ず、必ず組長のカタキはとって見せますからね!
(靖子)桃田・・・。
(桃田)
あ、姐さん!
俺、このままじゃ、どうにも気がおさまらねぇ!!

組長のカタキは必ず俺が・・・!
(靖子)ばかっっ!!
(靖子)
お前は耕作の気持ちがまだ分からないのかい?
お前自身が耕作のカタキを討つという考えは捨てなきゃいけないよ。
組を立派に立て直し、浜田組を強くする事が耕作が一番望んでいた事じゃないのかい?
(桃田)
で、でもっ!・・・いえ・・・すみません。

・・・、姐さん、俺、こんな事で組長がつとまるでしょうか?
俺、本当にバカで、短気で、後も先も考えねェ。
こんな俺が、本当に浜田組を支えていけるんですかぃ?
(靖子)ふっ、桃田、あんたそんなところも昔の耕作にそっくりだね・・・。
(桃田)組長に?
(靖子)
そう。耕作も、昔はお前と同じ短気で無鉄砲で・・・。
だけど耕作は変わったよ。自分が組長としての役割をきちんと果たそうと必死で頑張ってたんだ。

周りをよく見てみな。
組の若い連中はみんなお前を慕っていることに気がつかないかい?
これから組を引っ張っていけるのはお前しかいないんだよ。



(桃田)
こんな俺が慕われてる?
姐さん・・・・!ありがとうございますっ!

俺、きっとやって見せます。
組長にふさわしい男になります!
(靖子)それと、お前に会わせておきたい人がいるんだ。
マイケル!
(マイケル)ちゃおっ!



↑マイケル
(桃田)何なんですかぃこいつはっ!!
(靖子)
マイケル。殺し屋だよ。
日系のイタリア人さ。
・・・昨日耕作の手紙を持ってやって来たんだ。
(桃田)組長の手紙?
(靖子)ああ、これだよ・・・。お前も読んでみな。
靖子。
俺が死んだ後、桃田には組長という重荷を背負わせることになる。
しかし桃田が組長になれば、桃田自信は下手に動く事が出来なくなってしまうだろう。
俺はこの男におまえ達の力になってもらうように頼んでおいた。
彼は俺の遠い親戚で、イタリアでは名の知れた殺し屋でもある。
もちろん日本語は完璧に理解できるから安心してくれ。
少々変わり者だが、、信頼できる男だ。
きっとおまえ達の役に立つことと思う。             耕作
(桃田)組長は自分がいなくなった後の事まで考えて・・・。

(靖子)
そうだね。あの人は本当に・・・。

自分の手で、組を立て直せなかったのはさぞ無念だったろうよ。

マイケルには山本を始末してもらおうと思ってる。
この男なら、山本の近くにいても警戒されずに済むだろう。
(マイケル)おっけ〜。
(桃田)こいつふざけてるわけじゃ
ねぇんですよねっ!
(靖子)
桃田何を怒ってるんだい?
耕作が見込んだ男だ。間違いはないよ。
それに・・・今はこの男に賭けるしかない。
(桃田)
怒ってるわけじゃねえんですが、妙にこいつを見ていると、イライラしてくる・・・。
そう簡単に山本を殺ることができますかね?
(靖子)
それはマイケルのお手並み拝見というところだね。

一週間後の幹部会で次期組長を公表する。
それまでに山本を始末できれば、幹部会でのもめごとも大きくならずには済むだろう。
山本がいなくなれば、自分たちの立場が危なくなってくるからね。
(桃田)
きっと奴ら、幹部会のときに何らかの行動をたくらんでいるに違いねぇ。
俺も若いもんをとりまとめて、義明側の幹部たちの動きを警戒させておきます。
マイケル、お前は組長の見込んだ男だ。
お前を信じている。確実に、頼んだぞ!!!
(マイケル)おっけ〜。
(桃田)・・・・・!!
桃田は、自分のの気持ちの中で、次第に何かが変わってゆくのを感じていた。
それは、組長としての自覚というものなのか、桃田自身もまだ分からなかった。

第五章 作戦


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